VOICE お客さまの声

売上前年比140%を実現

矛盾のあった評価に一貫性が生まれた。
事業成長を実現させる組織づくりを実践

三和ペイント株式会社 木原 様・寺川 様×OGS上席コンサルタント 深石

大阪に本社を構え、全国20箇所に事業拠点を構える三和ペイント株式会社様。200名以上の従業員様が在籍する中で、どのような組織課題を感じ、課題解決のために何を実践されたのか。その詳細を伺いました。
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企業名・店舗名
三和ペイント株式会社
所在地
大阪府大阪市淀川区宮原4丁目1番4号(本社)
代表者
木原 史貴
事業内容
外壁塗装・屋根塗装サービス
公式サイト
https://www.sanwa-paint.jp/

ーー OGSを導入する前に抱えられていた課題点は何でしたか?

木原 様

弊社では以前から、「時間当たり生産性」を高めていきたいという課題がありました。そのための施策としては2軸あると考えており、一つがヒト軸、もうひとつがモノ・コト軸です。
モノ・コト軸で考えた場合、まずはマーケティングやマネジメントといった部分に対して、自分だけではなく幹部陣が正しく理解を深めておく状態が重要ではないかと考えました。
そしてもう一つはヒト軸です。「企業は人なり」とも言いますので、人が成長していくための人事評価制度の仕組みづくりにメスを入れていきたいと思いました。もちろん、今まで全く何も取り組んでいなかったわけではないのですが、つぎはぎだらけだった知識をきちんと体系立てられないままだったことに、組織としての課題や危機感をもっていました。

ーー 過去に導入していた人事評価制度などはうまく機能していましたか?

木原 様

従来使用していた人事評価制度は、設計してから5〜6年経っていました。企業はその間にも変化し続けていますので、本当はその変化に合わせながら人事評価も見直していかなければならなかったと思います。しかしそれができずにだんだんとエラーが起こることが増えたんです。

深石

実際、どのようなエラーが組織内で起こっていたのですか?

木原 様

以前の人事評価では、社員を育てるために「行動評価」と「成果評価(MBO)」の2軸で評価していました。プロセスマネジメントは重要なのですが、同時にこのプロセスにおいては成果目標を達成するためにある程度マネージャーが柔軟性をもって設計できるようにしていたのです。
そのため、評価者であるマネージャーが上手くスモールゴールを設定できていないと、成果は出ているのに評点が伴わなかったり、成果が出ていなくてもある程度の評点がついてくるという矛盾が生じ始めました。
そこで、人事評価の本質から改めて理解を深め、チューニングする必要を感じたためOGSのコンサルティングを希望しました。

ーー 今回、なぜOGSのコンサルティングに木原様だけでなく、人事部の寺川様をアサインされたのですか?

木原 様

私自身が人事系のキャリア形成をしてきたかというとそうではないですし、弊社の人事部は分業制なので、制度設計に関するスペシャリストはいなかったんです。これから制度設計に携わる寺川の成長スピードを加速させることは組織の成長にも大きく寄与すると考えたため、コンサルティングに参加してもらってさまざまなノウハウを得て欲しいと考えました。

ーー 寺川様は、OGSのコンサルティングを受講するまでに人事部の視点でどのような課題をもたれていましたか?

寺川 様

私は人事部として従業員側の意見もよく耳にする機会があるのですが、トップダウンで色々な決定が下されることに対して「全部社長が決めていくじゃん」といったような声も実際に上がっていました。そのようなエラーを目の当たりにして「なんだかざわついているな」という組織としての違和感を感じていました。
そのエラーがなぜ起きるのか、本質的な部分を理解できていなかったので、OGSのコンサルティングへの参加が決まった時は、不安より楽しみの方が大きかったですね。

ーー OGSの人事評価コンサルティングの感想やその後の変化について教えてください。

木原 様

人事評価制度のコンサルティングを通じて一番良かった部分は、人事評価の根幹となる部分からきちんと整理できたことです。
従来の評価制度を基にしながらも、成果評価であるMBOを基軸にした評価方法に変えました。その中では、成果に繋がるまでの重要プロセス(KSF)もスモールゴールとして定量化(KPI化)していますので、今まで以上に成果と評価が正しく連動しているMBOに仕上がったのではないかと思っています。

つまり、会社や部署が求めている成果と、それをクリアするために必要な要素をしっかりと接続させて評価します、というシンプルな制度に変えたことで、以前に生じていた「頑張って成果を出していても評価が伴わない」といった矛盾を解消することができたのは大きかったです。実際に結果にコミットする従業員も増え、それに伴い業績も上がってきているところですので、今後の動きが楽しみです。

深石

御社の業績アップに貢献できていて本当に良かったです。
一方で、評価基準の変更に関しては、従業員の皆様からすると行動評価がなくなったとも捉えられるかと思いますが、その部分に対して不満などは上がりませんでしたか?

木原 様

さまざまな意見は上がりました。一方で、「MBOだけの評価=行動目標がなくなった」というわけではないという考えも、きちんとメンバーには落とし込むことができたのではないかと思っています。
MBOを100%達成させるためには、必然的にスモールゴールの設定が必要になります。そのスモールゴールの設定こそが、会社の求める方向に正しく成長できているかどうかをはかる「行動指標」になるという人事評価制度の構造を本質から理解することができたのは大きな学びでした。

深石

おっしゃるとおりで、人事評価制度の設計において必要なスモールゴールの設定こそが、各メンバーのベクトルを合わせるために非常に重要な役割を持っています。

木原 様

あとは、権限移譲も実現し始めているのは経営者として非常に大きな一歩です。
今回、人事評価制度と併せてOGSに依頼した「組織マネジメント基礎トレーニング」において、組織として各役職者の階層を飛ばさずに業務を進めていく重要性を学ばせていただきました。実際、組織を早く動かさないとという思いで、階層をつい一つ飛ばし・二つ飛ばししてしまっていたんです。階層を飛ばさず業務を遂行することで、今まで抱えていた実務を、少しずつマネージャー層に委ねることができるようになりました。

寺川 様

現場からみていても、権限移譲は確実に進み始めています。
もちろん、それらがすべて上手く機能しているかというとエラーが起きることはあります。一方で、各評価項目の設計もマネージャー層のメンバーからすると慣れないことも多々あると思いますので、エラーが出るのは当然だとも思っています。
その際には社長がフィードバックを行うなど適宜サポートをしつつ、各部署が自走化できるよう試行錯誤を重ねています。

ーー 人事評価制度を今後運用していくにあたって心がけていきたい点はありますか?

寺川 様

今までは社長が中心となって人事評価制度も構築していましたが、今後の制度運用において私がメインで携わることになります。
組織が変化し続けていく中で、私は評価制度の観点から会社を支えていくことを心がけていきたいです。人事部は、従業員と経営陣のどちらの声も聞きやすい立場です。だからこそ人事部自体がより高い視座をもって組織課題を把握することが重要だと思っています。その組織課題に対して積極的に提案を行うなど、人事部が社長と対等な立場で存在していくことが組織の成長にもつながるのではないかと考えています。

ーー 研修やコンサルティングを通じて感じたOGSの魅力について教えてください。

寺川 様

今までいろいろな研修や専門書で学んでいたのですが、OGSではどのような事象にも「光と影(メリットとデメリット)」があるということを踏まえて組織づくりや人事評価のノウハウを教えていただけたように思います。特に印象的だったのが、組織の在り方についてです。今まで「選択理論が大事」「ヒエラルキー型組織が大事」など、断片的に学んでいた点の知識が線で繋がっていったように思います。それぞれの考え方のメリット・デメリットをご説明いただいた上で、ヒエラルキー型組織を上手く機能させるためのノウハウであったり、権限と責任の連動性、ボトムアップの重要性などを再認識できたのでモヤモヤしていたものがすっきり整いました。

木原 様

トップダウンとボトムアップに関しては、私自身もとても印象的でした。
今までは全て上層部で決定を下し、それがメンバーにリリースされていき、振り返りも上層部が行っているような状態だったんです。
トップダウンとボトムアップを組み合わせたOGSの「循環型経営」は弊社にとって必要な組織の形だというふうに感じています。
もちろん、全ての意見を受け入れるかは判断する必要がありますが、全従業員を巻き込んで意見を吸い上げる仕組みづくりは非常に魅力的でした。

深石

そう言っていただけて幸いです。
最終ジャッジはやはりトップダウンが必要ですし、それが組織を率いていく上位者や責任者の権限であり責任ですが、現場の声を吸い上げる仕組みがないと、そもそも今現場でどんな問題が起こっているかも把握できず、ミスジャッジを誘発してしまう可能性もあります。
ヒエラルキー型組織は非常に強い組織形態であることは間違いないですが、本質的な強さは、「靭やかさ」が伴って初めて見出せると思います。その靭やかさを生み出すのが「ボトムアップの仕組み化」だとOGSでは考えています。

木原 様

そのとおりです。実際、OGSのコンサルティングを導入するまでは現場の不満の声を上げる仕組みがなかったので、リアルな声を聞くことができませんでした。
今では従業員へのサーベイを実施するなど、意見を吸い上げるための仕組みづくりを始めることができているのでその部分は組織として非常に大きな一歩を踏み出せたのではないかと思っています。

ーー OGSのコンサルティングはどのような人に勧められると思いますか?

木原 様

まずは、事業成長を目指している中で代表者がマイクロマネジメントから経営の領域に入ろうとされているタイミングの方にはぜひご受講いただきたいです。従業員数の増加などに伴い、執行と経営に分けて業務に取り組む必要が出てきたタイミングの経営者様におすすめします。
あとは、組織として「評価」が火種となってハレーションが起きているような企業様にもぜひ受講いただきたいと思います。評価に対して不満が出てきた時に、組織がそもそも上手く機能しているのかどうか、見直していただきたいと思います。
もちろんどの会社も「企業は人なり」ですので、生産性の向上や、組織課題を解決したいというような抽象度の高い課題にも包括的に機能すると思いますが、特に先述した二つの課題を抱えている会社様にはぴったりだと思います。

深石

そうですね。組織が上手く機能しない本質を探ると、実は人事評価の部分が原因だったということも意外と多いので、ぜひ人事評価を見直していただきたいと思います。

編集後記

社長に依存したトップダウン型の組織から、権限移譲を行い自走化できる組織づくりの一歩を確実に踏み出しているからこそ、実際に業績向上に繋がっている、ということがお聞きできとても印象的でした。
評価設計やマネジメントにおいて新たな挑戦をされている三和ペイント様。その挑戦の先に、より強く靱やかな組織としてパワーアップされることを確信しています。

弊社では、建設業における企業様の支援成功実績として14社ございます。同じ課題でお悩みの方はぜひ弊社へのお問合せをご検討ください。
  • 「個」の当事者意識を高める

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    役割と責任を与え、主体性のあるスタッフを育てるために。 事業成長を実現させる公平な評価制度づくりを実践。

    三木歯科・小児歯科

    業種
    歯科医師
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    20名未満
  • 従業員と一緒に会社を創っていく

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    組織全体が同じベクトルへと向かっていくために、 評価や待遇に対する不安を減らす。

    森康株式会社

    業種
    建設機械部品のASS'Y、製造販売 / 各種産業機械の組付け部品、ASS'Y品の製造販売 / 工作機械の販売
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    50-100名
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    自走化トレーニングで組織創りと人財育成の2軸を実現し、 グッドではなく、グレートな会社を目指す。

    株式会社Red Bear

    業種
    レコードブック事業(リハビリ型デイサービス/自立支援サービス) スタジオレッド事業(シルバーフィットネス/自立継続サービス) webメディア事業(地域社会での活躍を促進/自立貢献サービス)
    従業員数
    50-100名
  • 経営の根幹となる管理職育成の基軸が完成

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    階層別でどのような教育をすれば良いのか、 明確な指標・基準が生まれたのは組織にとって大きな財産。

    イオンタウン株式会社

    業種
    ショッピングセンターの開発と運営
    従業員数
    500名以上
  • 基準を明確化して、想定外を減らす

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    人事評価制度は、スタッフへのプレゼント。 基準・目標を明確にし、全員でさらなる事業成長を目指す

    株式会社オール・ワン

    業種
    一般貨物自動車運送事業
    従業員数
    20-50名
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    「全部署に売上目標」から、「各役割に即した目標設定」へ。 「売上が全て」という風潮を改善し、従業員のモチベーションが向上

    株式会社古田土経営

    業種
    月次決算書、経営計画書の作成 経営アドバイザー、社会保険手続
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